■ 役割は?
ビタミンB1は、ごはんやパン、砂糖などの糖質を分解する酵素を助け、
エネルギーにかえていくことです。ビタミンB1が不足すると、
糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなったり、
さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などといった症状が出てきます。
また糖質は身体だけではなく脳や神経のエネルギー源でもあるために、
ビタミンB1が不足することで、集中力がなくなったり、
イライラが起こったりします。
ビタミンの炭水化物代謝に関与する機能から考えてエネルギー消費の
増量を考慮し、特に重労働や長時間のスポーツトレーニングのような
場合には、ビタミンB1の必要量の増加があると考えられます。
■ 欠乏すると?
ビタミンB1欠乏症には、東洋に多い脚気と、
西洋に多いウェルニッケ脳症があります。
このうちウェルニッケ脳症は中枢神経疾患で、眼球運動麻痺、
歩行運動失調、意識障害を伴いますが、
慢性化するとコルサコフ症という精神疾患に移行します。
そこで、ウェルニッケ脳症とコルサコフ症を一括して
「ウェルニッケ‐コルサコフ症候群」と呼んでいます。
ウェルニッケ‐コルサコフ症候群は、アルコールの摂取量の多い人に
多発し、アルコール依存症との関連が注目されています。
アルコールばかり飲んで他の栄養素を取らないため、
ビタミンB1欠乏症として、これらの症状が現れてくるのです。
|